入社3年目までの心得とは? 〜全社会人に通じる行動原則〜

 

 こんにちは。けんです。

 今回読んだ本は、社会人すべてに通じる行動原則(OS)について学べる本でした。とても学ぶことが多く、今後の行動に生かして体得していきたいです。

 

【読書日記 30冊目】

<タイトル> 入社3年目の心得

<著者>   堀田孝治

入社3年目の心得 

<所見>

 入社3年目の心得とは何か?

 →それは仕事という種目を理解し、仕事に通じる行動原則を体得する事です。

 

 説明する為に、まずは仕事とそれに通じる価値について説明していきます。

 そもそも仕事とは?

 →仕事とは価値創出する事です。

 価値とは?

 →知性価値と感性価値のことです。

  商品やサービスといった目で見える価値は、知性価値とされ、

  信用や人脈など目で見えない価値のことを感性価値と定義されます。

 著者によると、

三流は、現金と知性価値を交換する。

二流は、現金と知性価値+他の知性価値で差別化をする

一流は、現金と感性価値で差別化する

  とされています。

 

それでは次に行動原則について説明していきます。 

【行動原則1:価値創出】

 仕事とは、価値を創出する種目で、作業+付加価値のことを指します。

 仕事は「価値を与えたもの勝ち」になる世界です。

 100の金に対し、120の価値を提供し続けることが大切で、期待値を超えた提供が価値に繋がります。

 例えば、1泊1万円の旅館に泊まった際、どのくらいのサービスを受けるとリピートしたくなるでしょうか。

 提供価値が8000円の場合

 提供価値が10000円の場合

 提供価値が12000円の場合

 数ある旅館の中で、またいきたいなと感じる旅館はどこでしょうか?考えてみてください。

 

 この考え方は、昨日読んだ本「コンサル1年目の学ぶべきこと」にも書かれていた内容と同じでした。皆さん同じことを述べているということは、やはり大事な考えだと再認識ました。

kentaro-gg.hatenablog.jp

 

【行動原則2:逆算】

 仕事は逆算で考える種目です。あくまで受けての立場から物事を考え判断していくことが必要になります。

 ここでは3パターンの逆算があります。

 1)相手の立場からの逆算

 2)チームからの逆算

 仕事はサッカーのようなチームスポーツであるので、どのエリアを動くかはそのタイミングで最適解は異なる。例えばFWであればFWの立場だけでなく、チームが攻め込まれているときは、DFに回る必要がある時がある。

 チームからの逆算ができない時は、一つ立場が上の人の目線で考えてみる。自分がプレーヤーなら、現状今日でFWはどの位置にいて何をして欲しいのかを考える。

 3)ゴールからの逆算

 ゴールを明確にし、そのゴールに向かいタスクを段取りする

 

【行動原則3:守破離

 仕事はすべて実技の種目です。

 知っているから体得する為には、どれだけ場数をこなし、実践することができるかが鍵を握ります。

 師匠を見つけ学び実践し(守)、自分の形にはめ(破)、オリジナリティを作るか(離)

 

【行動原則4:てこ入れ】

 仕事は問題を創る種目です。

 てこの原理とは少ない力だどれだけ大きな力を発揮するかということです。

 入力と出力の比率が果たして適当なのかと常に考えることで1の力で、10や100といった力を出すことが出来ます。人間1人でできる力は限られているので、てこの原理を利用して効率よく出力していくといいと思います。

 例えば、メールにしても1日100件来る場合、そもそも100件来ることに問題があるのではないか。メール文面がわかりにくいなど改善できるところはないか。「てこ入れ」をする必要があるのではないでしょうか。

 

 仕事はカンニングOKな種目です。

 例えば、自分が知らない難しい問い合わせを受けた場合、どのように進めるか。

 A:社内に検討依頼を出す

 B:ネットで検索する

 C:人脈による知見者に聞く

 様々ありますが、その時点での最適解で回答できれば効率よう進めることができます。最後は自分の人脈が助けてくれる(感性価値)ことも多々あります。

 

【行動原則5:両立】

 仕事は、両立が価値を持つ種目です。

 どちらも大事ということは常にあります。

「プライベートが大事」or「仕事が大事」

「低コスト」     or「高品質」

「お客様の立場」   or「自分の立場」 

 例えば、上司から「コストを下げて品質を上げることは出来ないか」このような相談を受けたときに、この矛盾に対して、「無理です」とするのか、「どのようにすれば価値が創出できるのか」どちらが価値があるのかは明白です。ビジネスには矛盾の中に価値があります。

 

【行動原則6:同時多面的】

 仕事は、「同時」に「面」で繋がっている種目です。

 仕事は一人ではいけないとよく言われますが、例えば勉強のテストで物理100点 英語100点 数学0点とした場合、200点あるのでそれなりの評価を得られます。

 では仕事ではどうでしょうか。

 100点のアイディア、100点の生産品、お客様を激怒されるような0点の営業をした場合、果たしてお客様は買ってくれるでしょうか。

 答えは否だと思います。仕事は繋がっていて、部分だけよければいいという事はないのです。

 

これまでの1〜6の行動原則をまとめると

「価値創出」と「逆算」   は基礎となる行動原則

守破離」 と「てこ入れ」 は成長と生産性向上を加速させる行動原則

「両立」  と「同時多面的」は関係性を高める行動原則 

 となります。

 

【行動原則7:自己選択】

 正解がない仕事という種目は選ぶことが出来る種目です。

 仕事の守退社とは選択の主体者です。つまり何かしら結果が出たときに、自分で認めることができる人のことです。

 

<学び>

 「逆算」「両立」の面で気づきを得ました。

 逆算については、ゴール・相手・チームとしての違いがありそれぞれで最適解を考えないといけないと感じました。

 両立については、相反する事象に対しても最適解を考えていく必要があるなと改めて気づきました。

 模式になる方がいれば一度この本を手にとって読んでみてください。

 他にも様々な成長曲線の話や多面的な視点についての話は興味深かったです。

 Take care& Be careful. 

 

けん。